企業ホームページにSEO文章作成する時、誰もが少しでも多くの人に読んでもらいたい、ブログ記事がGoogle検索の上位に来てほしいと願うものです。今回はSEOを考慮した文章作成の基本について書きます。
基本
まず最初に考慮しなければならなのは、読者にもGoogleにも理解されやすい文章を作るということです。流暢な文章を作成するのであれば、主語を省いたり、代名詞(これ、あれ)を使った方が読みやすくなるかもしれません。しかし人間には流暢でわかりやすい文章であっても、必ずしもGoogleの検索エンジンがその文章を完全に理解してくれるわけではありません。
SEO文章作成とはGoogleなど検索サービスのオーガニック検索上位に表示されるために、人間にも機械にも理解しやすい文章を作成することです。
ベトナム語重要キーワードの設定
文章を作成する前にまずブログで使用する重要キーワードを設定します。もし一般の読者がGoogleでキーワード検索を行う場合、どのようなキーワードで検索をしてくるのかを予測しながらキーワード設定を行います。WordPressではキーワードはTagに設定されるキーワードとなります。
ただし、人気のキーワードだけでは競争が激しいので貴社のサービスが上位に検索されるとは限りません。例えば「海外旅行」というキーワードで集客をしたいと思っても、このキーワードは競争が激しくトップ10にランク入りすることは大変でしょう。そこで貴社の特徴を端的に表すキーワードを加えて検索キーワードに設定します。例えば
日本格安旅行 (日本+格安+旅行)
日本新婚旅行 (日本+新婚+旅行)
ヨーロッパショッピング旅行 (ヨーロッパ+ショッピング+旅行)
のように複数キーワードを組み合わせて、貴社がプロモーションをしたいビジネスを端的に表すキーワードの組み合わせを設定します。
タイトルの設定
重要キーワードが含まれるようにタイトルを設定します。例えばコンテンツマップというキーワードでアクセスを獲得したい場合、
Tạo bản đồ content cho website của bạn
(コンテンツマップを作成する)
のようにタイトルを作成します。ここで設定した重要キーワードはbản đồ content(コンテンツマップ)です。bản đồ contentはなるべくタイトルの前半に来るようにタイトルを設定します。
これにより「コンテンツマップを作成する」という記事がGoogleオーガニック検索の上位にランクされる可能性が高くなります。
見出し(H)の設定
SEOコンテンツを制作する場合、見出し(Hタグ)を正しく設定します。
H1はタイトルで使用します。
<h1>Tạo bản đồ content cho website của bạn</h1>
一つのブログ内でH1が2回以上現れないように注意してください。基本的に本文内ではH1タグは使用しません。
本文内を見出し設定する場合は、H2〜H6を順番を守って規則的に使用します。
<h1>Eating Best Pho in Vietnam</h1>
<h2>What is Pho?</h2>
<h3>History of Pho</h3>
<h3>Ingredients of Pho</h3>
<h3>How to cook Pho?</h3>
<h3>Variation of Pho</h3>
<h2>Pho restaurants in Hanoi</h2>
<h2>Pho restaurants in Ho Chi Minh</h2>
<h2>Conclusion</h2>
上記の文例で使用している重要キーワードはフォー(Pho)です。この場合、重要キーワードが繰り返し見出しに出現するように見出しの設定を行います。一般的にはHistory of phoよりもシンプルにHistoryとした方が伝わりやすいのですが、SEOを考慮してわざとHistory of phoと書いているのです。
本文
見出しの直下にキーワードを含む文章を作成する
見出しの直下に重要キーワードが含まれるように本文を作成します。例えば
<h2>フォーとは何か?</h2>
フォー(ベトナム語: phở)とは、ベトナム料理の平たい米粉麺である。本場はベトナムでも北部である。
のように、見出しのすぐ下にphoという重要キーワードが含まれた文章を作成します。
代名詞を多用しない
「あれ」や「それ」といった代名詞を多用しないようにします。検索エンジンはこれらの代名詞が何を示しているのかを理解しません。
主語を省略しない
文章を簡潔にする場合、特に日本語では主語を省略する場合があります。例えば、
フォーはベトナム料理の平たい米粉麺である。本場はベトナムでも北部である。
という文章の場合、2番目の文章は「(フォーの)本場はベトナムでも北部である。」と主語が抜けています。主語を省略した文章はコンパクトで読みやすくなる場合がありますが、検索エンジンは主語が何であるのかを必ずしも理解しているわけではありません。
共起語(co-occurrence words)を配置する
読者は必ずしも設定したキーワードを検索キーワードして入力してくれるわけではありません。例えば「ベトナム フォー」というキーワードを設定していたとしても「アジア」「朝食」「麺」「米麺」「ローカルフード」など類似するキーワードを入力することがあります。これら類似のキーワードを「共起語」と呼びますが、本文中にゆらぎ語を配置することで、検索キーワードのロングテールキーワードとして上位に配置されることがあります。
本文はタグを使用して作成する
本文はプレインテキストで作成するだけではなく、リストやリンク、画像など必要に応じてタグを作成して文章作成を行います。Googleはタグを理解して文章の構造を把握します。
- 見出し<h1>~<h6>
- 段落<p>
- リスト<ol><ul>
- リンク<a>~</a>
- 引用<blockquote>~</blockquote>
- 画像<img src=””>
画像
Googleオーガニック検索はテキストが主要な対象であり、画像を完全にキーワードに変換して理解しているわけではありません。したがって、画像をブログ内に配置をする場合は、その画像が何を表現しているのかをキーワードで設定してやる必要があります。例えば
<img src=”url to the image” alt=”how to cook pho”>
のように画像にaltテキストを埋め込みます。altテキストを設定することによって、画像もGoogle検索の対象として取り扱われます。
URL(Slug)
URLもSEOに影響を与えます。例えばこのブログのURLは
“https://bridgesystem.me/seo-writing-in-vietnam”
です。seo-writing-in-vietnamの部分は著者が自由に設定することができますが、この部分(スラグ)にも検索して欲しい重要キーワードを含めておくことがポイントです。
スラグには英語でseo-writing-in-vietnamと記載しても構いませんし、日本語でもベトナム語でも構いません。何れにしてもURLを見たときに何について書かれたブログであるのかがすぐに分かる方がSEOとしては有利です。
文章を長くしすぎない
SEO文章作成では本文の文章が長すぎても短すぎてもいけません。どんなに長い文章であってもだいたい2行から3行に収まるように文章を分解して簡潔に書くべきです。1フレーズはだいたい文章2〜3行分、3〜4フレーズをひとまとめにして見出しをつけるというように文章を作成します。読者はPCやスマートフォンから文章にアクセスしています。肝心な結論がわからない文章や、長文で複雑な文章はSEO文章としてふさわしくありません。
抜粋(Excerption)を作成する
WordPressには抜粋を入力する項目があります。抜粋とはそのブログが何について書かれているのかを簡潔に表現する短文のことです。抜粋は記事一覧ページにもリスト表示されますので、きちんと抜粋を設定することによってGoogle検索から検索されやすくなります。
目次(Contens)、まとめ(Conclusion)を作成する
必須ではありませんが、ブログの最後にまとめ(Conclusion)を作成することによって、何について書かれた文章なのかがより明確になります。また本文の最初にこのブログが何について書かれたものなのか目次(Contents)を作成することも効果的です。
まとめ
ブログへのアクセスを増やすためのSEO文章作成の方法について書きました。しかし技術的なことよりも文章の中身が読者にとって有益であり、読者が興味を持ってくれる文章であるかどうかが、サイトへのアクセスを増やすためにはより重要です。ブログを作成するときには常に「読者にとって役に立つか?」「読者が興味あるか?」ということを考えながら文章を作成しなければなりません。
もし自分は何も書くことがないと悩んでいるならば、今、自分が行なっているビジネスやサービスのことを深掘りしてトピックを探すべきです。それは自分の仕事が社会の役に立っているかどうかと同じテーマでもあります。