不況の時代でも儲かる会社を作るにはKPIマネジメントが必須

KPIとは

最近KPIという言葉をよく聞くようになりました。KPIとはKey Performance Indicatorの略で、重要業績指標と翻訳されています。
WEBシステムの世界でもKPI分野のアプリケーションが次々に開発されリリースされており、わが社でも数年前からKPIを経営システムに取り入れています。毎朝のミーティングはもちろん、常時オフィス内のモニターにKPIを表示して経営状況の進捗状況を確認するようにしています。

KPIで成功している会社

KPIで成功して有名な会社はAmazonでしょう。Newsweekの記事「アマゾンが取引先に課している「冷酷な条件」の実態」ではあまり好意的にKPIの導入は書かれていませんが、徹底したKPI管理でビジネスを成功に導いている状況が書かれています。

アマゾンのKPIには、システムの稼働状況や、どのくらい正しく表示できていたか、ショッピングのセッション数がどのくらいあったか、注文数、CVR(Conversion Rate=サイトを訪れた人のうち購入に至った割合)、新規顧客の比率、価格、サードパーティー比率、コスト、不良資産率、在庫欠品率、配送ミスや不良品率、また、倉庫で1出荷にかかった時間や、どれだけ納期どおりに出荷できたのか、などが設定されています。

しかし、ほぼ全てのビジネスがネットで完結できるAmazonであれば、各種業績指標の管理はKPI化できるでしょう。いまだにExcelやマクロを使っている会社は、Amazonのスピードにはついていけないと思います。

KPI化のメリット

私が会社にKPIを導入して最も大きなメリットは、単月黒字を積み上げることができるようになった点と資金繰の不安が解消された点です。
中小企業の経営者にとって、資金繰と収支は常に頭を悩ます問題です。夜中に資金繰のことが気になってハッと目が覚めたという経験は、経営者であれば経験しているに違いありません。
しかしKPIを導入してからはリアルタイムに会社の活動状況を資金繰に反映させることが可能になりました。経験上、資金がなぜショートしてしまうのかを考えると、経理の集計が遅くて手遅れになる、取引先の状況が悪くて繰延になる、納品を予定していたプロジェクトが延期して入金が遅れる、などの理由が挙げられますが、経理・販売・顧客管理など各種システムを連動してKPI化していると、最悪のケースを事前に知ることができます。最悪=資金ショートまでの時間が長ければ長いほど打つべき手は多くなります。

ここで私が語っているようなケースは、正式にはKPIではなくKGI(Key Goal Indicator)と呼ばれているようで、KPIはより現場レベルの数値管理を指すようですが、肝心なのはリアルタイムに経営情報が上がってくることです。

仕事の半分はコピペ?

Excelとマクロを使っている場合、会社の各部門から様々な情報がバラバラに上がってきます。ひどいところであれば、月次決算は翌月10日にならなければわからないという会社もあります。この原因はExcelやWordといったファイル単位で仕事をしているからで、当然、各部門の数値は時期がバラバラであったり、コピー&ペーストに膨大な時間をかけている場合があります。
KPI化は全てクラウドシステムをAPI連携して数値がリアルタイムにあがってきますから、いったんシステムを組んでしまえば結果はリアルタイム反映されます。
我々が必要なのは分析データを作成することではなく、データを読み取って次の打つべき手を考え、実行に移すことです。いまの時代、Excelをベースに仕事をしているのであれば、膨大な経営リソースを損失していると言えるでしょう。

異なるソースデータを統合

KPI化の利点は異なるクラウドシステムをAPI連携することで、異なる分野の異なる数値を統合して分析できるようになる点です。例えば、わが社ではGoogle Analyticsと経理システムを連携させています。
月次の広告予算、日次の広告予算、支払頻度、ページビュー数、ユニークユーザー数を連動することで、細かな予算配分と対応が可能になります。
わが社では常時50程度のプロジェクトを稼働させていますが、各プロジェクトごとに誰がいくら利益に貢献したのかを、プロジェクト管理システム、Toggl(タイマー)、経理システムと連動させて、今四半期末に各人いくらのボーナスが支払われるのかを自動計算しています。ボーナスは会社の純利益x15%〜20%を原資として、利益に貢献した割合に応じて各人に自動的に割り振られます。従ってボーナス(利益分配)は給料とは別個に計算され、支払われます。月に$400の給料の人が$1500のボーナスをもらうこともあれば、$1000の給料の人が$200しか支払われないこともあります。
このように異なるデータソースから導かれたデータをもとに複雑な計算をリアルタイムに行い、結果を表示することが可能になります。

現場に直結した数値管理が必要

例えば売上高を年間で20%アップさせる、月次の経常利益率を加重平均で5%アップさせるという経営目標を立てたとしても、そのままではKPIにはなりません。KPIで管理すべきデータはより現場の活動に直結した指標を立てるべきです。
例えば、WEBサイトからの問い合わせ件数を20%アップさせるために、Twitterのフォロワー数を月に100人増やす、Facebookのファン数を月に50人増やすといった具体的な目標設定と実績管理が必要となります。
現場のスタッフに利益率を20%アップさせろといっても何をどのようにしたら良いのかわからないと思います。

KPIツール

Klipfolio

KPIツールとしてもっともオススメなのがKlipfolioです。KlipfolioはRest APIとJASONさえ使えれば、ありとあらゆるシステムをデータ化することが可能です。もしREST APIなどがわからなければ、Googleスプレッドシートにさえデータが来ていれば、KPIを組むことが可能です。
わが社ではAirtableのデータと経理データを連動させるなどしてKPIを構築しています。

Cyfe

CyfeもKPIツールとしてはよく使われています。Google AnalyticsなどのデータはKlipfolioよりも簡単です。Klipfolioを使いこなすにはある程度のシステム開発力が必要ですが、Cyfeは知識がなくてもある程度のKPIを組むことが可能です。

まとめ

ざっとKPIとはどのようなものであるのかについて書きましたが、変化の激しいビジネス環境の中で、何がどのように動いてどのような結果を生み出しているのかは、経営者も現場も把握すべき重要な情報です。KPIは会社経営にとって進むべき方向やいますぐアクションを起こすべき行動指針を示してくれる地図のようなものです。
Bridge Systemでは様々な経営情報をKPI化する仕事をお手伝いしています。
KPIについて知りたい方はinfo@bridgesystem.meまでお気軽にご連絡ください。皆様からのご連絡をお待ちしております。

 

 

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